みなさん、「irose(イロセ)」というブランドを知っていますでしょうか?
筆者ogiはこのブランドが大好きで今でも財布はiroseのものを使っています。
大学2年生の時に、当時付き合っていた彼女から非常にセンスの良い誕生日プレゼントをもらったのですが、それがiroseとの出会いでした。
それは本革のパスケースだったのですが、1枚の皮で作られていて縫い目も金具もないそのシンプルなデザインに胸を打たれました。
そこから僕はiroseの虜になりました。
カバンの中に入っているもの、そしてむしろそのカバンすらもiroseで固めたいと思うほどに、僕はこのブランドに心酔しています。
何がそこまで素晴らしいのか、今回は僕の主観たっぷりに語ってみたいと思います。
iroseとは
iroseは革製品を中心に扱っているブランドで、ミニマルなデザインが特徴です。
”irose”は古語で「兄弟」の意味。
その名の通り、デザイナーの高橋 源・高橋 大が兄弟で創業したブランドです。
個人的に日本の古語から名前をとる、という部分にものすごくセンスを感じてしまいます。
デザインは常に無駄を削ぎ落としたミニマルな印象。
装飾的なデザインの一切を排除することで、皮本来の美しさを最大限まで表現しています。
僕がiroseを知った当初は、使用する皮は”nude”が中心でしたが、最近では鮮やかな発色の素材や素材自体に加工を施したものなど、様々な種類の皮を使ってプロダクトを創り出しています。
ちなみにnudeはiroseが扱う代表的な素材で、独特のツヤと”nude”の名にふさわしい自然な風合いが特徴です。
(seamless short wallet color:nude)
プロダクトは財布やカードケース、バッグなどの小物が中心です。
中には「ゴミ箱」といった変わり種の商品もあり、遊び心を感じることができます。
プロダクトは全てオンラインショップで購入ができます。
「smith」「カタカナ」「かぐれ」などのハイセンスなセレクトショップでは実際に手にとって商品を見ることができるので、購入を検討している方は一度実際の風合いを見て選んでほしいと思います。
ただ、店頭に並ぶ種類は非常に少なく、ほとんどはオンラインショップでしか購入ができません。
しかし嬉しいことに、月に1度くらいのペースで清澄白河にあるアトリエを解放しており、そこに行けばほぼ全ての商品を実施に手にとって眺めることができます。
こちらのアトリエには僕もまだ行ったことがなく、近いうちに訪れていろんな種類の商品を見てみたいと思っています。
さて、ここからはiroseが作り出したプロダクトの中で僕が気に入っているものを4つご紹介します。
中には実際に持っているものや、サイトでしか見たこと無いものなど様々ですが、どれも素晴らしいプロダクトであることに違いありません。
こちらで紹介するプロダクトが気に入ったらぜひ一度、アトリエや店頭で実際の風合いを体感してほしいと思います。
僕がお勧めするiroseのプロダクト4選
1. seamless book cover
(seamless book cover ¥7,020)
こちらは僕も愛用しているブックカバーです。
『seamless』シリーズは1枚の皮を織り込んで作られた商品で、どれも縫い目がなく最もミニマルな印象を受けるプロダクトたちです。
こちらのブックカバーはデザインもさることながら、しっかりと”しおり”としての機能も内包しています。
しおりの部分にはiroseのロゴと同じフォントで「Bookmark」と彫られています。
この控えめな感じが、たまらないですね。
ブックカバーは、読書の時には常に自分の手に触れているものです。
このプロダクトも最初は少し硬くて使うのに苦労しますが、使うほどに馴染んでいき自分の手にフィットしてきます。
2 . paper leather trash basket
(paper leather trash basket ¥5,400)
ここで変わり種の「ゴミ箱」をご紹介。
商品名に”trash basket”とあることから、おそらくこちらはゴミ箱なのですが、果たしてこんな素敵なゴミ箱にゴミを捨てる勇気があるかどうか…
こちらはseamlessシリーズとは異なり、牛革に型押しを施して紙のような風合いを作り出しているそうです。
用途は使う人それぞれ、ということだそう。
植物を入れると、また違った印象になりますね。
このプロダクトを使いこなすにはそれなりに素敵な空間が必須ではありますが、いつかこんな素敵なものを自分の生活する場所に置いてみたいと思います。
3,pop-up long wallet
(pop-up long wallet ¥33,480)
続いてこちらも僕が愛用している財布、”pop-up long wallet”です。
その名通り、この財布は”pop-up”します。
中は大きく分けて3つのポケットに分かれており、それぞれに紙幣、カード、硬貨を分けてしまっておくことができます。
各ポケットにはこれまた控えめに、「Bills」「Cards」「Coin」とそれぞれの用途が記されています。
中でもCardsのポケットはジャバラのような特徴的な形をしていて、1枚ずつカードを入れても最大で10枚収納できるという機能性も兼ね備えています。
僕はこの財布を数年使い続けていますが、非常に丈夫で使いやすく、見た目も美しいので本当に満足しています。
iroseの中では高額な商品ですが、それ以上の価値がある、一生使えるくらい素晴らしい、そんなプロダクトです。
4,seamless clutch bag-M
(seamless clutch bag-M ¥12,960)
最後はミニマルすぎて、一目では何なのか分からないプロダクトのご紹介です。
こちらはクラッチバッグです。
サイズはSとMの2種類があり、MサイズはMacbookも持ち運びできるくらい容量があります。
中には最小限のポケットが設けられていて、ある程度の荷物なら収納できるようになっています。
クラッチバッグは数あれど、ここまでシンプルなデザインのクラッチバッグは見た事がありません。
持ち運ぶものをある程度厳選する必要がありますが、近くのカフェで仕事をする時など、比較的荷物が少ない場面では十分に使えそうです。
そのハイセンスなルックスから持ち主を選びそうですが、シンプルなファッションに合わせれば非常にプロダクトの持つ美しさを最大限引き出せそうです。
あなたもiroseでミニマルに美しくなってみては?
iroseは数多くの美しいプロダクトを生み出していますが、知名度はそれほど高くありません。
そもそも取り扱っているセレクトショップが圧倒的に少ないので、人の目に触れる事がほとんど無いのです。
だからこそこのブランドは「知る人ぞ知る」というそのアイデンティティを確立しています。
今回その素晴らしさを伝えるためにこのような記事を書きましたが、今後iroseが有名になってその持ち主が増えていくことを僕はあまり望んでいません。
だから、この記事を読んでくれたわずかな人達だけ、iroseの美しさを理解していただければ十分です。
そして、その美しさに気づいたら、ぜひ一度手にとってその風合いを体感していただきたいです。
もし気に入れば、自分のものにすれば良いし、それほど魅力を感じなければそのままで。
ただiroseという小さいながらも素晴らしいブランドの美しさに気づいていただければ、それだけで十分です。
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